耳管の構造
鼓膜の奥には鼓室という部屋があり、耳管という管によって、咽頭(のど)とつながっています。耳管は普段は閉じていますが、嚥下(つばや食事を飲み込むこと)により開いて、外耳道と鼓室の圧を等しく調整する働きがあります。また、分泌物の排泄機能もあります。
嚥下により耳管が開くことで鼓室が換気されますが、空気は鼓室から咽頭へ出ていきやすいが、入りにくいという特徴があるため、鼓室内に空気が入らず陰圧になると鼓膜が引っ張られる病態がしばしばみられます。
飛行機に乗った時など急に気圧が変化すると耳がこもった感じになりますが、唾を飲み込むと正常に戻るのは、圧の調整機能が正常に働いているためです。耳管機能検査ではこの圧の調整機能を調べます。
嚥下により耳管が開くことで鼓室が換気されますが、空気は鼓室から咽頭へ出ていきやすいが、入りにくいという特徴があるため、鼓室内に空気が入らず陰圧になると鼓膜が引っ張られる病態がしばしばみられます。
飛行機に乗った時など急に気圧が変化すると耳がこもった感じになりますが、唾を飲み込むと正常に戻るのは、圧の調整機能が正常に働いているためです。耳管機能検査ではこの圧の調整機能を調べます。
検査の様子
スピーカーを鼻の穴へ、プローブ(耳栓)を耳の穴へいれて唾をゴクン、ゴクンと2回程飲み込んでもらいます。
鼻から入れたスピーカーの音が耳で拾えるかどうかを記録します。
鼻から入れたスピーカーの音が耳で拾えるかどうかを記録します。
◆ 正常波形
正常波形は、飲み込んだ音と一致してきれいに山が確認できます。
◆ 耳管狭窄症の人の波形
正常の波形に比べると山の高さが低くなっています。耳管が開きにくいので、鼻から入れた音が耳の方へ届きにくくなっています。
耳管狭窄症の原因は、滲出性中耳炎、風邪、アレルギー性鼻炎など様々です。
原因の治療と並行して、狭窄を解除するための耳管通気(鼻の奥から中耳に空気を送る処置)を行います。
稀に上咽頭癌など腫瘍が耳管開口部を閉鎖して狭窄症を呈することがあり注意が必要です。
耳管狭窄症の原因は、滲出性中耳炎、風邪、アレルギー性鼻炎など様々です。
原因の治療と並行して、狭窄を解除するための耳管通気(鼻の奥から中耳に空気を送る処置)を行います。
稀に上咽頭癌など腫瘍が耳管開口部を閉鎖して狭窄症を呈することがあり注意が必要です。
◆ 耳管開放症の人の波形
正常の波形に比べると山が高くなった後でなかなかゼロまで下がっていません。
耳管の閉じが悪いのでいつまで経っても音が届きっぱなしになっています。
耳管開放症では、「自分の声が大きく聞こえる」「耳がつまった感じがする」「呼吸の音が聞こえる」といった症状がおこります。
急な体重減少や脱水などで起こる事が多いので、原因をはっきりさせて対応する必要があります。
耳管の閉じが悪いのでいつまで経っても音が届きっぱなしになっています。
耳管開放症では、「自分の声が大きく聞こえる」「耳がつまった感じがする」「呼吸の音が聞こえる」といった症状がおこります。
急な体重減少や脱水などで起こる事が多いので、原因をはっきりさせて対応する必要があります。